実績・事例

企業が抱えるDX部門の課題=「DX人材不足」。内側からの変革を促す、人材育成というアプローチ。

大手銀行 様

2022.07.11

プロジェクトの概要

新規ビジネスの創出や改善を目的としたDX推進に必要な、DX人材の育成プログラム

プロジェクトの背景

対象企業(以下、「同社」)である銀行は、スマートフォンアプリの提供やオンラインサービスの拡充、タブレット端末を使ったペーパーレス化など、デジタルの活用に積極的に取り組まれていました。
同社では、DXを加速するべく、テクノロジーを活用した新規事業の立ち上げや、UXデザインによる顧客体験の向上、データ活用による新たな収益機会の創出などを担えるDX人材の育成支援をXspear Consultingに依頼されました。

取り組み

人材像の定義

一口にDX人材といっても、データサイエンティスト、システムエンジニア、アーキテクトなど職種は多岐に渡ります。また、スキル・知識・経験・マインドセット等、企業によって求められる要件も異なります。
そこで私たちは、同社がDXでどのような姿を目指すのか、何を実現したいのか、というところからディスカッションと検討をスタートさせました。
どのような人材を、何人、どのくらいのスピードで育成しなければならないのか。議論を重ねる中でそれまで漠然としていたDX人材像が少しずつクリアになっていき、最終的には「デジタルビジネス」「UI/UXデザイン」「データサイエンティスト」の三つの職種を最優先で育成することを決定しました。

プログラムの実行

育成プログラムには約60名が参加。「手を動かしてこそ学びがある」という信念のもと、①講義、②実践、③アウトプットの3段構成としました。

①講義
必要な知識を2.5時間×2~30コマで集中的に身に付けます。講義では頻繁にグループディスカッションを実施し、参加者の方には能動的に講義に参加していただきました。

②実践
参加者は「デジタルビジネス」「UI/UXデザイン」「データサイエンティスト」から一つを選択。4~5人で1チームを組み、実務に近いテーマに取り組みます。講師陣も議論に加わり二人三脚で4か月に渡り検討を進め、講義で学んだ知識を活用しながら、各チームで新規事業計画とアプリ・店舗の改善案を作成しました。

③ アウトプット
実践パートで検討した企画は、最後に同社代表取締役社長を含む役員の方々に向けてプレゼンテーションし、評価をいただきました。いくつかの案は実行フェーズに進行されることも決定しました。

事後の取り組み

プログラムの修了後は、それぞれにDX人材として新たな活躍の場を得ています。デジタルビジネスコースのある参加者様は、ご自身が担当する企業と協働して新規事業立ち上げの検討を始められました。データサイエンティストコースのある参加者様は、データ分析の部署に異動され、プログラムで得た知見をもとに新たな業務にあたられています。
Xspear Consultingの講師陣はプロジェクト修了後も参加者の方々から相談を受けるなど、アフターフォローを続けています。
また、プログラムは同様の内容で2期目がスタートしており、新たな研修生の方々をお迎えしています。毎年数十名の「修了生」の皆様が伝道師となり、銀行全体のカルチャーをも変革し未来を切り拓いていく、そんな姿を私たちは応援し続けたいと考えています。

関連するソリューション

  • DX人材の要件定義
  • 人材ポートフォリオの策定
  • 育成プランの策定
  • 講義資料の作成
  • 講義の実施
  • 実践型プログラムの伴走支援
  • 研修参加者のスキル診断
  • スキルアセスメントツールの導入

Managing Director

梶田 威人

Managing Director

Taketo Kajita

大学卒業後、NHKの報道番組ディレクター、ボストン・コンサルティング・グループのプロジェクトリーダーを経てXspear Consultingに参画。金融業界における戦略策定、DX戦略立案、人事組織テーマに強みを持ち、メディア・エンタメ業界においてはDX戦略立案、NFT等の新規事業立案を得意とする。

担当者の記事一覧
梶田 威人

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