INTERVIEW

インタビュー

#コンサル×テクノロジー

システムに精通し全工程を支援。中長期的にみてクライアントのためになるものを

Managing Director

邊 有希

Yuki Bian

Sler、外資系ホテル企業、国内メディア企業等でSE、 PM、 PdMとして約20年の開発・運用現場経験や海外勤務経験を有する。その後マッキンゼー・アンド・カンパニーにてDX戦略策定、基幹システム刷新、ITコスト削減、ECトップライン向上、デューデリジェンス等、幅広いテーマで金融・製造、官公庁当へのプロジェクトに従事。2025年にXspear Consultingに入社。

Xspear Consulting(以下、クロスピア)は地に足をつけてテクノロジーに向き合いつつ、上流の戦略策定から下流までを一気通貫で担える会社

これまでの経歴について教えてください。

もともとは約20年、SE、テクニカルプロジェクトマネジャー、プロダクトマネジャー等として開発・運用現場で働いてきました。20代で最も成長できたと感じたのはグローバルに展開する外資系のホテルグループでの経験でした。入社当時は外資企業が大手日系企業を買収した直後で大規模なシステム入れ替え・インフラ構築が必要なタイミングでした。米国、豪州、シンガポールの担当者とオンラインで会議しながら私は日本側の実行責任者としてプロジェクトを推進しました。その会社には7年在籍しましたが、最後の3年間はAPACリージョンの本社であるシンガポールオフィスで勤務し、東はオセアニア、西は中東まで、中国を含むアジア全体を担当することになり、より大規模なインフラ構築に関わることができました。シンガポール在籍中は、月の半分はアジア各国や中東ドバイなどに出張して仕事をしていました。大規模なインフラ構築や開発コードを書くこともありましたが、そこで上流のマネジメント層での判断がいかに重要かを強く実感しました。上流で決定した方向性や判断次第で、後のSEの作業が価値を生むものになるのか、無駄なものになるのかの大部分が決定してしまい、SEがどれだけ現場で努力してもビジネスに対してのインパクトの創出には限界があると痛感しました。この経験をきっかけに、マネジメント層として、BtoCのオンラインサービスを運営する企業へ転職しました。


その会社では、サブシステムの開発を担当し、最終的には社長直下でシステムの抜本的な再構築や開発体制の内製化等も担いました。ただ、どれほど優れたシステムや開発チームを作っても、ビジネス部門や経営判断を適切に巻き込まなければ本来は不要な議論が起こったり、ROIの無い開発要望の管理に追われたりということになり、本質的なビジネスインパクトの創出に時間を割けず、商機を逃してしまうことが見えるようになりました。ビジネス部門や経営を巻き込むには、当時の自分は知識も経験も足りていませんでした。そんな不足している部分を身に付けるためにはコンサルタントの立場が適しているのではと考え、転職を検討していたところ、これまでのITスキル・経験が評価されて複数の大手外資系戦略コンサルティングファームからオファーを頂いたので、その中で最もチャレンジングなファームに入社することにしました。


入社後は、研修期間を経て配属されたのがグローバルな外資企業案件だったのですが、「来週から海外オフィスのチームに合流し、クライアントオフィスで勤務してくれ」と言われて、コンサルタントとしての初プロジェクトが海外勤務になるという経験をしました。クライアントオフィスで、英語でファシリテーションしながら課題解決・論点整理等をしつつ、トップラインを上げる施策を実行しましたが、グローバルな戦略ファームのスピード感やダイナミックさには驚かされました。その後は日本国内の企業案件に従事し、業界を問わずITスキル・経験が生かせるプロジェクト、主に金融・保険・製造業・官公庁の案件に参画しました。戦略コンサルティングファームとしての考え方やアプローチは、周囲のメンバーや新卒から鍛え上げられてきたメンバーから学び、実践してきました。自分の強みであるシステム関連のデリバリーやクライアントとのコミュニケーションでバリューを出す形で様々なプロジェクトを成功させました。

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クロスピアへ転職した理由を教えてください。

前職では、非常に優秀なコンサルタントが多数在籍しており、どのファームにも負けないスピードと質と量で仕事をこなす刺激的な環境でした。ただ、私は20年にわたるテクノロジーの知見があるため、システムやデジタルが絡む案件では違和感を覚えることが入社直後から定常的にありました。多々あるので詳細は省略しますが、システムへの精通という意味でいうとITコンサルや実際にシステムを開発・運用できるSIerに劣後しているのは確かです。ゆえにシステム関連のトピックについては、発言や提案内容も概括的・表層的なものになってしまいますし、一気通貫で最後まで責任をもってクライアント企業のDX(それに伴うシステム導入等)を実行するところまではできません。あくまでも上流が仕事の範囲です。私は一気通貫でクライアントに寄り添えるコンサルティングファームで働きたいと考えていました。大手の戦略コンサルファームは元々終身雇用文化の会社ではないので、皆入社前から「この会社で何を学び、何を身につけて、どのようなインパクトをクライアント企業に提供し、次のチャプターに進むか。」ということを考えて入社しています。私も何かがきっかけで転職を考えたということは無く、大手戦略コンサルファームに入る前から自分の方向性としては、Tech x Consultingだと考えていて、それにマッチするクロスピアという会社に出会ったことで転職に至りました。


テクノロジーに注力するコンサルティングファームには、大きく二つのタイプに分けられると考えています。一つはコンサルティングファーム自体がテクノロジー人材を採用しているケースです。もう一つは、もともとテクノロジーに強い企業が「上流も自社で担うべきだ」という意識で、コンサルティング領域に進出するケースです。


前者はビジネス上の必要性からテクノロジー(人材)を取り入れていますが、テクノロジーに対する造詣が実際は深くないというケースが多いと私はとらえています、ゆえにテック人材を採用しても定着する環境が作れず、人の出入りが激しい状態になってしまいます。一方で後者はテクノロジーへの強い思い入れや専門性が根底にあるので、こちらが上流の重要性を認識し、その領域を担う形になったほうが機能すると考えています。


クロスピアの面接でオフィスを見学したとき、テックファームのシンプレクスと近い関係性にあることや働く環境を実際に見て、この会社は後者に当てはまると確信し、迷いなく入社を決めました。地に足がついた形で、テクノロジーに真摯に向き合っていると感じましたね。

クロスピアでどのような業務を担当しているのか教えてください。

現在は、主に金融業界のIT戦略策定から実行までを担当しています。また、前職での経験も生かして金融に限らず様々な業界や官公庁のDX推進にも取り組んでいます。


クロスピアはテクノロジーを真に理解している会社であるからこそ、DXや生成AI活用など、より多くのクライアントの課題解決に取り組んでいきたいと考えています。


現在、会社からミッションを課されているわけではなく、比較的自由に仕事をさせてもらっています。率先して社内の課題を見つけ、解決するために自らにミッションを課している状況です。その中で、Managing Directorとしての役職に見合った案件の獲得やデリバリーを意識しています。また、メンバーの育成も重要です。個別に指導することもあれば、体系的に研修プログラムを考えているチームに参加し、改善点の共有や打ち手の洗い出し、実行まで積極的に取り組んでいます。

人の行動を作るのは環境。クロスピアには良い環境があるから良い人が多い

入社して感じたクロスピアの魅力を教えてください。

ビジネス面では「一気通貫で提案から実行まで担える」ことが魅力です。これが入社前から見えていたからこそ入社したので、入社してからギャップが無かったなと思っています。一気通貫をうたっている企業は多々ありますが、本当の意味で上流から下流までを担える企業は少ないです。システム寄りになり過ぎて上流のコンサルティングが不十分だとビジネスインパクトが出せず、只のシステム屋になってしまいますが、クロスピアは上流も的確にこなしています。クライアントのことを考え、短期的ではなく中長期的な視点で本当に良いものを提案できるため、非常に気持ち良く仕事ができています。


組織面では「ワンプール制」が魅力です。KPIは個人ではなく、組織で追う仕組みになっているため、会社全体の目標達成を基準に判断できます。個人にノルマがないため、売上のために不必要なコスト削減目標や大規模なシステム開発を提案したり、稼働人数を不必要に増やしたりすることがなく、クライアントに対して無駄な提案をする必要がありません。


カルチャー面では「人を大切にし、育てる」ことが魅力です。コンサル未経験やIT未経験者向けに個別の研修プログラムを設けていますし、現場に出てからもManager以上が適切なフィードバックやコーチングをして成長をフォローアップしています。私も会議でのファシリテーションの仕方、会議資料のストーリーや各ページの構造、分かりやすさなどについて、時間をかけて各メンバーに個別に指導しています。また、適切な報酬や待遇も用意されていると感じます。

クロスピアで働いて、印象に残っているエピソードを教えてください。

二つあります。一つ目は入社してすぐの頃に、他のManaging Directorがプロジェクトの機会を多く与えてくれたことです。これには良い意味で驚きました。個人にノルマが課されていると、売上を上げるためにチャンスは逃したくないので、このような行動は取りません。


二つ目に印象的だったのは、私の担当プロジェクトで欠員が出たときに、別のプロジェクトで稼働している人員を私のプロジェクトにあてがってくれたことです。特殊なスキルや一定以上の経験を要するポジションだったため、社内でも人員は限られていて、別のプロジェクトにアサインされているメンバーに加わってもらう必要がありました。すると、別プロジェクトを統括しているManaging Directorが快く調整に応じてくれたおかげで、無事に解決することができました。自分のプロジェクトが上手くいっていれば良いという感覚ではなく、社内でデリバリーに課題があるプロジェクトがあれば自分事として皆が協力し合うという環境があることには非常に驚きましたし、印象に残っています。


人の行動を作るのは環境だと思っています。セクショナリズムや縄張りのようなものが社内にあり、そんな中で個人の売り上げなどがノルマとしてあった場合、根が良い人でもそれに適応するために利己的な行動をとらざるを得なくなってしまいます。それは人が悪いのではなく環境がそうさせてしまっているのだと考えます。クロスピアには上述のような良い環境があるから、良い人が多いのだと思います。

コンサルタントとしてこだわっていることを教えてください。

大きく二つあります。一つ目は「ビジネス課題を解決していくことと、提供価値の最大化」です。コンサルタントはクライアントから言われたことだけに取り組むのではなく、クライアントの課題解決や提供価値の最大化を目指し、物事を進める考え方やスキルが重要だと思います。


二つ目は「現場に入り、デリバリーを最後までできる人材でいること」です。多くのコンサルティングファームでは、役職が上になるほど提案活動やコーチングをするだけになってしまいがちですし、調整ごとを上手くこなすと高評価になるケースが多々あります。しかしそれはその組織で求められている立ち回りなだけで、外に出て通用する人材かと言われるとそうではないと考えています。私は常に現場に出ても価値を提供できる人であり続けるということを意識しています。日々、環境は劇的に変わっているため、現場に入らないと最新のテクノロジーから離れてしまいます。もちろん現場のメンバーたちを育てて、なるべく彼らに任せるようにしていますが、チームの状況がうまく回っていない場合には、自分が加わって解決できるようにプロジェクトへの関わり方・自身の技術的なアップデート等も怠らないように取り組んでいます。そのため、現在でも最新のテクノロジーについて積極的に学んだり、社内のエンジニアが作っているコミュニティに参加して、現場の人間であり続けるよう努めています。

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